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日本には誇るべき伝統芸能がたくさんありますよね。
例えば、歌舞伎、能、狂言、文楽などなど。

こうした伝統芸能の違いをうまく説明できますか?
私は、外国人の友人に聞かれて非常に困りました。
なんとなく分かっていても、いざ説明しようとすると難しいですよね。

そこで、「これさえ押さえれば安心!」
という、代表的な4つの伝統芸能のポイントを歴史順に紹介します!
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能は日本古来の芸術。その2つのテーマとは?


の最大の特徴は、役者がお面を被って演技する点です。
その演技は、動きがとても少なく、まさに繊細さそのものです。

その起源は、飛鳥〜奈良時代ごろに中国から伝わった伎楽(ぎがく)や散楽(さんがく)にあるとされ、これらが日本古来の芸と結びついて発展したと言われています。その後、室町時代に、かの有名な観阿弥・世阿弥によって今の形に整えられました。

もともと能は猿楽(さるがく)と呼ばれていましたが、1881年に当時の日本政府の有力者が「能楽社」を設立。これを機に「能」という名前で呼ばれるようになりました。また、その時々の権力者の庇護を受けていたのも、能の特徴と言ってもいいかもしれません。

能のテーマ(曲趣)は、現実世界の人々や話題がテーマとなる「現在能」と、亡霊や鬼、神様といった現実世界にはないものをテーマとする「夢幻能」の2種類に分けられます。
またその演目は、伊勢物語や源氏物語などの古典から取ることが多く、その作品(曲目)の殆どは室町時代までに書かれたもので占められています。その一方で、近現代以降に書かれた新しい作品は「新作能」と呼ばれ、古来より伝わるものとは区別されています。

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狂言とは?能との違いについても解説!


狂言は元々、能と同じく「猿楽」と呼ばれるジャンルだったのですが、室町時代のあたりから段々分かれ、今の形になりました。NHKで放送されていた『にほんごであそぼ』や映画『陰陽師』に出演し、最近では『シン・ゴジラ』でゴジラの動きを担当されていた野村萬斎さんは、この狂言役者です。

狂言と能の違いですが、能のテーマが古典や神話を題材にしたものが多いのに対し、狂言のそれは日常の中から人間のおかしさを強調して演じるのが特徴です。今で例えるなら、よしもと新喜劇のようなコメディと言ってもいいかもしれません。また、能と言えばお面を付ける必要があるのに対し、狂言では基本的に、こうしたお面を付ける事はありません。

使う楽器には太鼓や小鼓、笛などが挙げられます。
これは能も同じなのですが、文学や歌舞伎で用いられる三味線は扱いません。

文楽とは人形浄瑠璃のこと。でも何で名前が変わったの?


文楽とは、人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)の事だと考えると分かりやすいです。これは人形を主役にした人形劇で、舞台上には人形を動かす3人1組の人形遣いと、語り手である太夫(だゆう)、音楽を担当する三味線方がいます。

文楽=人形浄瑠璃が成立したのは江戸時代初期。その演目には、江戸時代以前の事件を描いた「時代物」と、江戸時代当時の日常を描いた「世話物」の2種類があり、歌舞伎と共通のお話も数多くあります。日本史の授業でよく出て来る近松門左衛門は文楽の演目の作者であり、代表作『国性爺合戦』が時代物に、『曽根崎心中』は世話物にそれぞれ該当します。

また、太夫で有名なのが竹本義太夫(たけもとぎだゆう)という人物です。彼と近松門左衛門のタッグは非常に人気があり、この二人の作品は「新浄瑠璃」と呼ばれるほど、これまでの浄瑠璃とは全く違うジャンルという形で当時の人々に愛好されていました。

その後、幕末になると植村文楽軒(うえむら ぶんらくけん)という人物が初めた「文学座」という劇場が人気を集めたため、やがて人形浄瑠璃は「文楽」と呼ばれるようになったのです。

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歌舞伎と言えばエンタメ性!あの人気漫画も題材に!?


歌舞伎の特徴として、大衆向けの演劇として楽しませることを重視したエンターテイメント性の高さが挙げられます。能を権力者向けの娯楽とすれば、歌舞伎は庶民向けの娯楽と考えてもいいかもしれません。現代でも漫画『ONE PIECE』を題材にしたワンピース歌舞伎というものがある事からも、歌舞伎のエンタメ性が理解できると思います。

その起源は1600年頃に活躍した、出雲阿国という女性にあると言われてます。当初は女性や少年が演じていましたが幕府によって禁止され、成人男性が演じるようになりました。歌舞伎役者の名前は「名跡(みょうせき)」と呼ばれ、子供などの一族、あるいは力のある弟子に受け継がれていきます。現在、テレビや映画で大活躍している市川海老蔵さんや中村獅童さんも、歌舞伎界の名門の出身なのです。

また、歌舞伎ではお面は付けませんが、代わりに役者さんは独自の化粧をして劇を進めます。お化粧の色で、その人が良い人か悪い人なのかが分かりやすいのも特徴ですね。

この記事のまとめ


普段、なかなか伝統芸能を見る機会ってないですよね。
でも、違いを聞かれる機会は意外と多くて、答えられずに恥をかいてしまうことも…

それぞれの違いを、もう一度整理してみましょう。

・能はお面を使った、古典を題材にした劇
・狂言は、コミカルな動きが特徴のお笑い劇
・文楽は人形を使った劇、人形浄瑠璃と考えると分かりやすい
・歌舞伎は大衆向けのエンターテイメント



以上のポイントを押さえれば、日本の伝統芸能の違いをわかりやすく伝えることができますよ!
これで、外国の友人に違いを聞かれても困ることはありませんね。

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