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日本には、たくさんのお祭りがありますよね。
小さなものまで含めると、30万ものお祭りが日本にあるそうです。

あなたの住んでいる地域にも、毎年開かれるお祭りがあるはずです。
お祭りの季節が近づくと、血が騒ぐという人も多いと思います。

その中で、日本を代表すると言われるのが、「日本三大祭」です。京都の祇園祭、大阪の天神祭、東京の神田祭の3つが、一般的に「日本三大祭」と言われています。

そこで、お祭り好きなら必見の由緒ある日本三大祭の魅力と違いを紹介します!
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豪華な山鉾が見物!京都の祇園祭


まずは京都で行われる祇園祭(ぎおんまつり)の特徴についてご紹介します。

京都の夏の風物詩でもある祇園祭は、1000年以上前から行われている由緒ある祭りです。元々疫病退散を願って始まった祇園祭は、7月まるごと1ヶ月間をかけて行われ、京都市内で様々な行事が開かれます。

その最大の特徴は、なんといっても豪華な山鉾(やまぼこ)。山鉾とは、山車に作り物の家や山、そして鉾やなぎなたを飾ったものです。最も盛り上がる前祭の巡行では、20もの山鉾が、市内を練り歩きます。中には、お金を払うことで乗ることのできる山鉾もあります。
 
よりお祭りらしさが味わいたいという方は、前祭と後祭の前に数日間開かれる宵山(よいやま)がおすすめです。山鉾から祇園囃子が響き渡り、夕方には通り沿いに多くの屋台が並びます。

また、花笠を被った女性が練り歩く花笠巡行も必見です。花笠娘だけでなく、舞妓や芸妓さん達を含めた1000人が八坂神社まで練り歩きます。このように色んな楽しみ方ができることも祇園祭の魅力ですね。

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陸と海、新と旧が交わる大阪の天神祭


続いて、大阪で行わる天神祭(てんじんまつり)の特徴を見てみましょう。

天神祭も祇園祭と同様、1000年を超える歴史を持つお祭りです。毎年6月下旬から7月25日に行われ、かつては大阪にゆかりのある井原西鶴や近松門左衛門といった文化人も観覧に訪れたと言われています。

※参照:元禄文化の特徴や時代背景について。化政文化との違いは?

天神祭の見どころは、たくさんの船が大川を下る「船渡御(ふなとぎょ)」です。神霊を載せた御鳳輦奉安船だけでなく、太鼓や囃子を担当する船や、祭を盛り上げるどんどこ船が賑やかさを演出します。

このお祭の魅力は、伝統的な祭事だけではありません。船渡御が佳境に入る頃、天神祭奉納花火が打ち上げられます。この花火は、1995年に始められて以来。今や天神祭で最も盛り上がるイベントとなっています。

このように、新しい試みを次々と取り入れているのも、天神祭の特徴と言えるでしょう。船渡御の前には、神輿が練り歩く陸渡御が行われますが、そこでは1981年から行われている、女性の担ぎ手による「ギャルみこし」も街を歩きます。天神祭は、まさに商人の町、大阪らしい盛りだくさんのお祭りと言えるでしょう。

2年に一度、東京で開かれる神田祭


東京で開かれる祭の中でも、最大規模のものが神田祭です。他の祭は、夏に行われますが、神田祭は春の5月に開かれます。祭の起源は分かっていませんが、江戸時代に規模が大きくなったとされ、代々の徳川家の将軍が上覧したという由緒ある祭りです。神田祭には2種類あり、より盛大なのは、奇数年に開かれる本祭です。偶数年にも、例大祭が開かれます。

神田祭の本祭は、神輿が市街を練り歩く神幸祭から始まります。神田明神を出発し、平安装束をまとった神輿が日本橋あたりまで行進します。そこで、他の神輿や山車、武者行列と合流します。行列は300人以上からなり、丸の内や日本橋、秋葉原といったビジネス街が非日常的な空間になります。

祭で最大の盛り上がりを見せるのが、神輿宮入です。多数の町による御輿連合が20基以上の神輿を神田明神に入れ、宮入します。その後、秋葉原中央通りのお祭り広場で掛け声とともに男たちが神輿を振り上げます。また、2015年には当時ヒットした「ラブライブ!」とのコラボレーションを行った事でも話題になりました。

偶数年に開かれる例大祭は、本祭の盛り上がりにはかないませんが、神楽や巫女による舞など落ち着いた雰囲気の祭を楽しむことができます。

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この記事のまとめ


祭ってたくさんありすぎて、それぞれの違いになかなか目が向かないですよね。
しかし、今回紹介した日本三大祭は日本人なら誰でも押さえておきたいもの。
3つのお祭りの特徴をまとめました。

・祇園祭
京都で開かれる
7月に1か月間開催
山鉾巡行が名物
花笠巡行などの行事も見物

・天神祭
大阪で開かれる
7月に2日間開催
船渡御がメインイベント
花火やギャルみこしなどの新しい試みも多い

・神田祭
東京で開かれる
5月に開催。本祭は奇数年、陰祭は偶数年
神輿宮入が最大の見せ場
都内を練り歩く行列にも注目


いかがでしたか?

祇園祭と天神祭は一年に一回、神田祭の本祭は2年に一回だからこそ、今こそ予定を空けておくとよいでしょう。日本でも最大規模と歴史を持つ三大祭なら、日本の伝統と非日常を存分に感じられます!