貼り付けた画像_2017_01_26_12_29 大相撲の本場所では、横綱の力士による「横綱土俵入り」が行われます。

では、横綱土俵入りが行われる時間はいつなのでしょうか。

横綱土俵入りにおける行司の動きや、土俵入りの2つの型の違いを交えながら、横綱土俵入りについて詳しく見ていきましょう!

スポンサードリンク

横綱土俵入りが行われる時間はいつなの?


横綱土俵入りが行われる時間ですが、本場所では幕内力士の取り組み前に行われる事となっています。時間としては15時55分頃を想定しておけばいいでしょう。そして、横綱土俵入りが5分ほど行われた後の16時からは「中入り」と呼ばれる休憩時間に入り、その10分後に待ちに待った幕内力士の対戦が始まるという流れになりますね。

また、明治神宮や伊勢神宮といった場所で行われる横綱土俵入りを「手数入り(でずいり)」と呼ぶ事があるのですが、こうした手数入りが行われる時間は時と場合によって異なるので、事前に調査しておいた方がいいでしょう。ちなみに、2017年1月に横綱に昇進した稀勢の里関の明治神宮での土俵入りは15時に行われます。

スポンサードリンク

横綱土俵入りにおける行司とその動きについて!


横綱土俵入りの場には横綱、その両脇にいる「露払い」と「太刀持ち」を努める2人の力士、そして行司が控えています。
ここでは、土俵入りにおける行司の役割などをもう少し詳しくご紹介します。

まず、横綱土俵入りに加わる行司は「立行司(たてぎょうじ)」と呼ばれる、行司の中でも最高ランクの方が参加する事となります。具体的には木村庄之助と式守伊之助の2者を表すのですが、2017年1月現在では木村庄之助を名乗る方は不在になっているので、現在の40代式守伊之助が横綱土俵入りに参加する事となりますね。
(庄之助と伊之助が共にいない場合は、その下の「三役各行司」が努める事となります)


ところで、以下の2014年度の鶴竜関の土俵入りの動画の00:45〜頃に、行司の方が軍配の紐を回しているシーンが見られます。



これば「警蹕(けいひつ)」と呼ばれる動きで、土俵にある邪気を払うための意味が込められています。元々は天皇陛下や皇族の方々といったお偉いさんが道を通る時に、先導する役割を担っている者が紐を回して、周りの人々が不敬な事をしないようにという事が由来となっています。

「お偉いさん」である横綱の土俵入りが滞りなく行われますように、という意味があると考えても良いでしょう。

※参照:木村庄之助の衣装や年収はどれ位?式守伊之助との違いとは?

横綱土俵入りにおける2つの型の違いとは?


ところで、横綱土俵入りには「雲龍型(うんりゅうがた)」と「不知火型(しらぬいがた)」と呼ばれる2つの型があるのですが、この両者の違いは一体どこにあるのでしょうか。

雲龍型と不知火型にはせり上がりの方法や綱の締め方といった面で違いがあり、雲龍型はせり上がる時に左手を胸の近くに置くという特徴があります。

貼り付けた画像_2017_01_26_15_20
一方の不知火型は、せり上がる時に右手と左手を伸ばしてますね。

貼り付けた画像_2017_01_26_15_20
また、この2つの画像をよく見ると、後ろに付けている綱が不知火型の方が長い事がわかります。不知火型の綱は2つの輪を作っているのに対し、雲龍型のそれは輪が1つなのも型の違いとしてよく挙げられますね。

選択する力士の傾向の違いとしては、不知火型の方が迫力がある為、体が大きい力士が選ぶと言われています。現在も白鵬関、日馬富士関がこの型を選択していますね。一方の雲龍型は双葉山、大鵬、北の湖、そして千代の富士や貴乃花とった歴代の名横綱がこの型を選択しており、現在では鶴竜関と稀勢の里関がこの型を選ばれています。

スポンサードリンク

この記事のまとめ


横綱土俵入りが行われる時間や行司とその動き、そして2つの型の違いをご紹介しました。

大相撲観戦の際には、ただ取り組みだけを見るのではなく、横綱土俵入りに代表される力士の見せ物にも目を向けて見るのも面白いと思いますよ。

なお、以下の記事では横綱がどのような地位なのかを解説しているので、興味があれば一度ご覧になってみて下さいね。

※参照:横綱ってどんな地位?語源や負け越した力士はいるの?