日本においても祭りという行事は、生活の中に根付く大切な行事の一つです。
その中でも特に、秋に行われる秋祭りは多くの地域で愛されています。

今回は、日本文化としての秋祭りや、よく見られる神輿や獅子舞の意味についてご紹介します。

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秋祭りの意味とは?そもそも祭りってどういうもの?


そもそも祭りには、世界的に見ても宗教の祭祀から発展したものや、その影響を受けているものが多い傾向にあります。
日本でもそれは変わりありませんが、日本は神道や仏教だけではなく、土着信仰も含めたあらゆる宗教観が融合しているのが特徴で、各地域の祭りでも神や先祖を奉る以外に、感謝や祈願の意味で行われることが一般的です。

想像してみると分かるかと思いますが、秋は私達の主食である稲が実りを迎える時期です。

他にも、山の幸が豊富になるのもこの時期で、秋祭りはこうした農作物の収穫に感謝を行う意味で行われているのです。

昔の人は、秋祭りのために数十日、あるいは数ヶ月単位で準備を重ねていたと言われており、当時の人にとっての秋祭りの意味合いは非常に大きなものであったと推測できます。

また、農業従事者でない場合でも、周りの人々とのコミュニケーションを取ることや非日常を楽しむといった事に、秋祭りの意味を見出すことが出来るでしょう。

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神聖な乗り物である「神輿」の意味について。


日本の祭りでよく目にするのは、神輿を担いだ若者の姿ではないでしょうか。
私達にとっては当たり前となっている神輿のある祭りの風景ですが、神輿とはそもそも何なのでしょうか。

神輿という漢字は、神の輿と書きます。この輿というのは人が持ち上げ運ぶ乗り物のことです。本来ならば人が乗る輿ですが、祭りでは神の霊魂を運ぶ乗り物として使われるため、神輿と呼ばれています。

祭りの間は、その地域で祀られている神霊が居する神社だけでなく、地域内を周ることが多いため、その手段として神輿が使われています。そのため、神輿を直接地につけたり、見下ろしたりということが無いよう細心の注意を払う必要があるとされています。

大変神聖なものである神輿。
秋祭りで見かける機会があれば、こうした事に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

秋祭りで獅子舞が見られるのは◯◯県!


よく正月に目にする獅子舞もまた、秋祭りでよく見られる風景の一つです。
筆者は幼いころ、獅子舞の頭が怖くて泣いてしまったという経験があるのですが・・・思い当たる節はありませんか?

獅子とはライオンのことを指しています。

インドではライオンは農耕民の間で神として崇められていました。そのため、その偶像化された獅子舞が日本に伝わって農村部で浸透したとも考えられています。
元々は疫病を払う目的で獅子舞が舞われていたのですが、それが転じて、邪気払いや縁起物として、祝い事の席で欠かせない存在となったのです。

中国やインドでも行われている獅子舞ですが、日本の獅子舞はそのバリエーションも多く、日本全土に波及しているのも特徴です。獅子舞は正月でよく見られる事が多いのですが、富山県では秋祭りでも獅子舞を見ることが可能です。「越中獅子」と呼ばれる富山県の獅子舞は、上記で述べた農作物の収穫の際に感謝の意味で行われる事になっています。

見た目は少し怖い獅子舞も、実際は私達の幸せを願う存在なのです。

この記事のまとめ


秋祭りの意味について、今回はご紹介しました。一般的に秋祭りは農作物が採れたことへの感謝の意味合いが強いのが特徴で、昔の人にとっては非常に重要なものであったと推測できます。

秋祭り以外にも、日本には様々な季節で祭りが行われています。それぞれの意味は異なるところがあるかもしれませんが、私達の先祖や生活に感謝するという気持ちは同じです。

神輿や獅子舞などもそれぞれ意味があるため、それぞれの祭りでその意味を知って参加してみることで、また違った楽しみが見つけられるかもしれません。

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